鹿児島大学アカデミーロータリークラブ

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ロータリーについて・・・ロータリーの基本理念

100年以上にわたり、私たちはロータリーの価値観と伝統をあらわす基本理念にしたがって行動してきた。 ロータリーの基本理念は、ロータリアン共通の目的や指針として、長い年月をかけて形づくられたものです。 互いの関係や行動の土台として、世界中のロータリアンがこれらの理念を大切にしています。

ロータリーの奉仕理念

元来ロータリーの奉仕理念は、高度な哲学や宗教から出発したものではなく、人間が本来生まれながらに心の奥に持っている目に見えない精神、他人に役立ちたいという心を発掘し、育てていくことなのです。 これがロータリーの生命力であり、また原点なのです。(佐藤千壽PDG)
かつて公式名簿(Official Directory)の最終ページに記載されていたBrief History of Rotaryには、奉仕の理念(奉仕の理想)とは、「他人のことを思い通り、他人のために尽くす」"thoughtfulness of and helpfulness to others"という説明がつけられていました。 ポール・ハリスはその著書の中で、ロータリーの「奉仕の理念」について、「ロータリーの概念する奉仕の理念とは、ものの過程の最初に奉仕を置くものである。最も愚かな方法は金銭に集中することである」と延べ、さらに「有史以来、偉人中の偉人たちが、その言葉や態度で示したものは、「奉仕第一、自己第二」"Service abouve Self."という、まさにロータリーが要約した教義(スローガン)を忠実に守ることであった。」と説明しています。

「ロータリーは、基本的には、一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務及びこれに伴う他人のために奉仕したいという感情のあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものである。 この哲学は奉仕 - Service above self - の哲学であり、He profits most who serves bestという実践的な倫理原則に基づくものである。」(決議23-34)

ロータリーでは奉仕の理念の意味について様々な表現が行われました。

  • 「超我の奉仕」
  • 「最も良く奉仕するもの最も多く報いられる」
  • 「他者に対する思いやり」
  • 「自分にして欲しいことを何よりも先ず他人に与えること」

などがあります。奉仕理念の解釈は意図的にロータリアン各自およびロータリアンのグループに任されています。(出典:目標設定プラン パンフレットNo.3)

ロータリーの目的(The Object Rotary)

「ロータリーの目的」(The Object Rotary)は、ロータリーが何を目的としている組織かという組織の根幹にかかわる基本的ドキュメントであり、かつ新会員が入会する時、必ずこれを受諾することが求められる重要な文章となっています。
「ロータリーの目的」は本文と4つの付帯事項からなり、その4つの説明的文章は等しく重要な意味を持ち、また同時に行動を起こさなければならないものであるとされています。(1998年6月理事会会合、決定348号参照)
本文は、ロータリー運動の目的は、価値ある企業活動の基本としての奉仕理念を奨励し、育成することであり、そのあとの付帯事項も含めて、ロータリーの目的は、「奉仕の理念」(The Idea Of Service)を生活全般への適用することにあります。

ロータリーの目的は、
奉仕の理念を

  1. 個人生活
  2. 事業・専門職
  3. 地域社会
  4. 国際社会

において奨励・育成する

ロータリーの目的(The Object Rotary)

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある:

  1. 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること;
  2. 職業上の高い理論基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものいすること;
  3. ロータリアン1人1人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること;
  4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を維持すること。

(RI定款第3条、標準ロータリークラブ定款第5条)

四つのテスト(The Four-Way Test)

ロータリアンが生活や仕事の場面で常に覚えておくべき4つの問い、それが「四つのテスト」でっす。政治や宗教に関係なく、すべての人々の倫理的指針となるこのテストは、100カ国以上に翻訳されています。

四つのテスト
言行はこれに照らしてから
  1. 真実かどうか
  2. みんなに公平
  3. 好意友情を深めるか
  4. みんなのためになるかどか
THE FOUR-WAY TEST
of the things we think,say or do
  1. Is it the TRUTH?
  2. Is it FAIR to all concerned?
  3. Will it build GOODWILL
    and BETTER FRIENDSHIPS?
  4. Will it be BENEFICIAL to all concerned?

事業及び専門職務に携わるロータリアンの心構えとして、価値ある目標を追い求めるための指針です。さらに、広く一般に、多くの人の倫理的な羅針盤を提供することとして、簡潔かつ的確にまとめたものが「四つのテスト」です。
シカゴRCの会員で、1954-55年度にRI会長を務めたハーバートJ・テーラーが、1932年の恐慌のとき、倒産にひんしていた調理器具メーカーの債権を要請され社長に就任し正しい経営活動を行えば必ず会社再建できると考え、「四つのテスト」を示しました。同社の業績は改善を続け、5年後には借金は完済、15年後には株主に多額の配当金を分配するまでになりました。
「四つのテスト」は商取引をする当事者同士の現実的な基準だったということです。
1943年のRI理事会の認証のもとに職業奉仕のプログラムに取り組まれ、ご大法師において努めて重要な要素であると考えられました。
1954年、彼がRI会長に就任したとき、その版権をロータリーに移譲しました。
四つのテストは世界各国の言葉で翻訳され、広く活用されています。

社会奉仕に関する1923年の声明(1923 Statement on Community Service)

決議23-34はロータリーにとって、大変大切な文章となっています。その理由は、決議2-34は、ロータリーの目的に基づくすべての実践活動に対する指針であると同時に、ロータリーの2つのモットーをロータリー哲学として確定したドキュメントであるからです。また、一般的に決議23-34と言われているのは、これが1923年に開催されたセントルイス国際大会に提出された第34号決議案だからです。
現在では、この声明はその歴史的価値から手続要覧に記載されていますが、その第一項「ロータリーは、基本的には、一つの人生哲学であり、それは利己的な欲求と義務およびこれに伴う他人のために奉仕したいという感情とのあいだに常に存在する矛盾を和らげようとするものである。この哲学は奉仕―「超我の精神」の哲学であり、これは、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」(*1)という実践的な倫理原則に基づくものである」は、ロータリーの奉仕理念は定義する唯一の公文式書と言われています。
*1.採択された審議会決議案10-165により、RIの第二の標準は「One Profits Most Who Serves Best.」に改訂された(邦訳に変更はない)。

社会奉仕に関する声明(Statement on Community Service)

1992年、規定審議会はロータリアンの指針として、また、社会奉仕活動に対するロータリーの方針を明確に表すために、社会奉仕の声明を採択しました。
ロータリー目的は、ロータリア一人ひとりの個人生活、事業生活、社会生活に奉仕の理念を適用することを奨励、育成することである。この奉仕の理念の適用を実行するために、各ロータリークラブは多彩な社会奉仕を開発して、会員に奉仕活動の輝かしい機会を与えてきた。社会奉仕は、ロータリアン一人ひとりが「超我の奉仕」を実践する機会である。地域に住む人々の生活の質を高め、公共のために奉仕することは、すべてのロータリアン個人にとっても、またロータリークラブにとっても検診に値することであり、社会的責務でもある。

モットー(Motto)

「超我の精神」
「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」

ロータリアンの行動規範(Rotarin Code of Conducta)

ロータリーは創立当初より、事業と専門職における凍結性を土台とする理念を築いてきました。

  1. 個人として、また事業において、高潔さと高い倫理基準をもって行動する。
  2. 取引のすべてにおいて公正に努め、相手とその職業に対して尊重の念をもって接する。
  3. 自分の職業スキルを生かして、若い人びとを導き、特別なニーズを抱える人びとを助け、地域社会や世界樹の人びとの生活の質を高める。
  4. ロータリーやほかのロータリアンの評判を落とすような言動は避ける。
  5. ロータリーの会合、行事、および活動においてハラスメントのない環境を維持することを支援し、ハラスメントの疑いがあれば報告し、ハラスメントを報告した人への報復が起こらないよう確認する(2019年1月理事会会合、結合119号)。

中核的価値観(Core Values

2007年、ロータリーは戦略計画の一貫として、以下の5つの価値観がロータリアンの基本的特徴であるとの理解の下、これらの中核的価値観を採択しました。中核的価値観は組織の考え方と方向性を定める原動力であり、世界中のロータリアンによって強く支持されています。
国際ロータリーの中核的価値観は以下のとおりです。

  • 親睦(Fellowship)
  • 高潔性(Integrity)
  • 多様性(Diversity)
  • 奉仕(Service)
  • リーダーシップ(Leadership)

五大奉仕部門(Five Avenues of Service)

ロータリー活動の基本は優秀な職業人であるロータリアンが毎週一回例会に出席してロータリーの哲学である奉仕の心を学び、それを通して親睦を深め、それによってさらに、奉仕の心を深め、充実させていくところにあります。例会出席によって形成された奉仕の心はロータリアン個人がそれぞれの家庭、地域社会、国際社会で実践に移すことになります。
1927年、ベルギーのオステンドで開かれた国際大会で、奉仕部門を四大奉仕すなわち、クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕(現在は青少年を加えて五大奉仕)に分けることが決定され、それまでロータリークラブの基本理念として一般奉仕概念と呼ばれていたものに職業奉仕という呼び名が正式に与えられました。その後のロータリーの奉仕活動は、これらの五大奉仕部門を中心に行われることとなりました。
私たちは、クラブ活動の土台となる5つの奉仕部門を通じて、地域社会や海外での奉仕に力を注いでいます。、

  • 【クラブ奉仕】は、会員同士の関係をはぐくみ、積極的な会員増強計画を実行して、活気あるクラブづくりを行うことです。
  • 【職業奉仕】は、すべてのロータリアンが倫理と高潔さをもって仕事にあたり、職業の知識やスキルを社会のニーズ解決のために進んで役立てることです。
  • 【社会奉仕】は、すべてのロータリアンが、地域の人びとの暮らしを豊かにし、より良い社会づくりに貢献することです。
  • 【国際奉仕】は、国際的なプロジェクトでボランティアをしたり、海外のパートナーとの協同活動を通じて、平和と相互理解を推進することです。
  • 【青少年奉仕】は、ローターアクト、インターアクト、ロータリー青少年指導養成プログラム(RYLA)、ロータリー青少年交換などを通じて、青少年や若い世代の社会人がリーダーシップ能力を伸ばせるよう支援することです。